第23回研究会

基礎礎情報学研究会第23回研究会のご案内
 2018年10月27日情報システム学会基礎情報学研究会

 AIをはじめとして、情報と情報システムにかかわる最先端のテーマは、基礎情報学の知見なくして的確に議論することが不可能であることが明らかになってきました。 広告業界では、クリエータの方が基礎情報学に触発され、基礎情報学をベースに広告業界の将来を展望、日本広告業協会が主催する、「広告の向かうところ」が課題の懸賞論文コンクールに応募され、58篇の中から見事に銀賞に選ばれました。 現場の第一線の方が、基礎情報学をベースに業務の将来を展望された画期的な事例であり、結論にも共感できることが非常に多くあります。またこの論文を読むと歴史的に「情報」に関して辺境であったわが国で、基礎情報学のような世界的に傑出した情報概念がなぜ生まれたのかよく分かります。 情報システムの専門家にとっても啓発される点が多いと考え、この度クリエータの方をお招きし、研究会でお話しを頂くことになりました。ご講演では、コンピュータ教育に矮小化されているわが国の情報教育を、いかに本来のあるべき姿に改革するかご示唆頂く予定です。多数の皆様のご参加を期待しています。
  1. 日時:2018年10月27日(土)午後2時~午後5時
  2. 場所:専修大学神田キャンパス 2号館2階 203教室
  3. 講演タイトル:「デジタリアンは縄文土器の夢を見る
      ―基礎情報学から見通す広告ビジネスの危機と未来」
  4. 講師からのメッセージ:
     今回は日本広告業協会に投稿した拙論「デジタリアンは縄文土器の夢を見る: 生命情報からデータエスノグラフィーへ」(2018年銀賞)の内容を中心にお話しします。広告/マーケティングの実務家として私が年々強く感じる、情報産業の現場で起きている大きな問題を基礎情報学の視座から分析したものです。そして縄文土器の出土分布等にヒントを得ながら、データの背後に隠れてしまっている生命情報を喚起するための実践をデータエスノグラフィーと名付け、広告界への提案としています。本稿執筆後、ビジネスの現場で起きている「人間の機械化」と、教育現場における情報教育の問題は、同根なのではないかと強く感じるようになりました。この点についても研究会の皆様と議論できますと幸いです。
  5. 講師:伊藤 耕太
    (株)博報堂 ストラテジックプラニングディレクター 関西大学総合情報学部/実践女子大学人間社会学部 非常勤講師
  6. 参加費:無料参加
 希望の方は以下のメールアドレスにメールをください。
 at5n-tkd@asahi-net.or.jp
 「基礎情報学研究会」事務局高田信夫宛て
 携帯電話番号:080-5438-4087

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